日本の胸の大きさ平均は何カップ?C・D最多説の真相と正しい測り方

日本の胸の大きさ平均は何カップ?C・D最多説の真相と正しい測り方

日本の胸の大きさ平均は何カップ?C・D最多説の真相と正しい測り方の詳細について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

「日本人女性の平均カップ数はC〜Dカップ」という説が広く定着した背景には、トリンプ・インターナショナル・ジャパンが長年にわたり公表してきた「下着白書」の売上データが存在します。同社の販売比率の推移を辿ると、1980年にはAカップが58.6%、Bカップが25.2%を占め、両者で全体の8割以上を占めていました。ところが年を追うごとに構成比は大きくシフトし、近年ではCカップが約25%、Dカップが約26%と、両者で全体の過半数を占めるようになり、Eカップ以上の割合も約2割に達しています。

しかし、このデータを「日本人女性の乳房そのものが爆発的に巨大化した」と受け取るのは早計です。下着の専門家やアパレル関係者が指摘する通り、売上データの変化には3つの構造的なからくりが存在します。

第一に、「寄せて上げる」補整技術と厚手パッドの標準化です。1990年代以降、胸を内側に寄せて谷間を作るブラジャーが爆発的なブームとなり、カップの深さやパターン自体が「パッドを入れてボリュームを出す」設計へと移行しました。パッドの厚み分だけカップサイズを1〜2サイズ上げて購入するケースが増加したことが、売上データのインフレを牽引しました。

第二に、食生活の欧米化や生活様式の変化に伴い、若い世代を中心に手足が長く華奢な体型が増えた点です。カップサイズは絶対的な胸の質量ではなく、トップバストとアンダーバストの差寸(引き算)で決まります。仮に乳房自体の容積が同じであっても、肋骨まわりが細くアンダーバストが小さくなれば、計算上のカップ数は自動的に繰り上がります。つまり、「アンダーバストの細分化」がカップ数の数値を押し上げた側面が無視できません。

第三に、産学連携の人体寸法データベース(産業技術総合研究所などの実測調査)を参照すると、成人女性のトップバスト実寸平均は約80〜84cm、アンダーバスト実寸平均は約68〜72cmの範囲に集中しています。差寸に直すと約11〜13cm前後となり、日本産業規格(JIS L 4006)の純粋な基準に照らせば、肉体寸法としての平均値は「Bカップ(差寸12.5cm基準)」付近に着地します。「販売されるブラの主流はC〜Dカップだが、裸体としての平均ボリュームはB〜Cカップの間」というのが、客観的データが示す偽らざる実態です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。