ワールドカップの歴史は、チームを頂点へと押し上げた偉大な個人の輝きと不可分です。歴代大会でMVP(ゴールデンボール)や得点王に輝いたプレーヤーを振り返ると、勝負どころで決定打を放つストライカーと、中盤を支配する司令塔の重要性が際立ちます。
1986年メキシコ大会のディエゴ・マラドーナ(5ゴール5アシスト)、2002年日韓大会で8得点を挙げたロナウド、2018年ロシア大会でクロアチアを準優勝に導きMVPに輝いたルカ・モドリッチなど、個の閃きが強固な守備網を打破してきました。
現代フットボールにおける歴代強豪国の勝因を分析すると、強固なディフェンスラインとハイプレスの組織構造をベースに持ちながら、「個の局面打開力」を持つ特別なタレントが最終局面で違いを作っています。データ分析が進化した現在においても、土壇場の1対1で優位に立てるタレントの存在が優勝への絶対条件となっています。