選定時にもう一つ注視すべきは、日本の高温多湿な気候における「湿気・結露への耐性」と施工精度です。
グラスウール最大のデメリットとして挙げられるのが、防湿施工の不備による内部結露です。グラスウール自体は無機物なので腐食しませんが、繊維の隙間に湿気が侵入して結露を起こすと、水分を抱え込んで重みでずり落ち、断熱欠損を起こす原因になります。これを防ぐには、室内側に防湿気密フィルムを隙間なく張る高い施工技術が不可欠です。
対してロックウールは繊維自体に親水性がなく、万が一湿気にさらされても保水しにくいため、湿潤状態による沈降が起きにくいメリットがあります。ただし、ロックウールにも固有のデメリットは存在します。繊維がやや硬いため施工時にチクチクとした粉塵が舞いやすく、グラスウールに比べて重量があるため、天井裏や長尺の施工では作業の手間がかかります。