1997年5月21日にリリースされた『夢街道』は、山本譲二の歌手人生において極めて重要なターニングポイントとなった楽曲です。当時、デビュー曲の大ヒット以降も精力的なリリースを重ねていた彼が、男の生き様をストレートにぶつける楽曲として世に送り出しました。
本作を手掛けたのは、数々の名曲を世に送り出してきた作詩:たかたかし、作曲:弦哲也という日本歌謡界屈指の名コンビです。編曲には名匠・桜庭伸幸が携わり、重厚かつドラマティックなオーケストレーションが構築されました。
当時の音楽関係者の証言やインタビュー記録によると、制作陣が意図したのは「ただの旅情演歌ではなく、幾多の挫折を乗り越えてなお前を向く男の骨太なドラマ」でした。下関の高校球児として甲子園出場を果たし、上京後の長い下積みや挫折を経験してきた山本譲二自身のバックボーンと、たかたかし氏が紡ぐ詞の世界が見事に共鳴。そこに弦哲也氏による哀愁と力強さが同居したメロディが重なり、唯一無二の熱量を持つ楽曲へと結実しました。
山本譲二 夢街道 歌詞の核となっているのは、風雪に耐えながら歩む街道の情景と、心の中に灯し続ける夢への執念です。サビにかけて一気に感情を解き放つ歌唱スタイルは、聴き手に強烈なカタルシスと明日への活力を与えています。