運動によるエネルギー消費を科学的に把握する際、国際的な基準として用いられる指標が「メッツ(METs)」です。安静時を「1.0 METs」とし、その何倍のエネルギーを消費するかを表します。国立健康・栄養研究所の運動身体活動データをもとに、水泳各動作のメッツ値を整理しました。
水泳メッツ値METs一覧を確認すると、水の抵抗と全身の筋力動員によって、水中での動作が非常に高い強度を持つことが一目で分かります。
- 水中ウォーキング(通常の歩行):4.5 METs
- 水中ウォーキング(速歩・大股歩行):6.8 METs
- 平泳ぎ(中等度・ゆったり):5.3 METs
- 平泳ぎ(速いペース・競技):10.3 METs
- 背泳ぎ(中等度):4.8 METs
- 背泳ぎ(速いペース):9.5 METs
- クロール(ゆったり・フィットネス):5.8〜8.3 METs
- クロール(速いペース・ハード):10.0〜11.0 METs
- バタフライ(全体):13.8 METs
一般的なウォーキングが約3.0〜3.5 METs、ジョギングが約7.0 METsであることを考えると、水泳フィットネス効果がいかに突出しているかが明確です。水の中では体を支える浮力が働く一方で、空気の約800倍とも言われる水の密度が全身に負荷をかけ続けます。