最も警戒すべきなのが、網膜に穴が開く網膜裂孔や、網膜が剥がれていく網膜剥離の前兆として現れる飛蚊症です。
加齢に伴い硝子体が縮んで網膜から離れる現象を「後部硝子体剥離」と呼びます。この硝子体剥離の症状自体は自然な老化現象の一環ですが、硝子体と網膜の癒着が強い場合、離れる際に網膜を強く引っ張って破いてしまうことがあります。これが「網膜裂孔」です。
破れた穴から液化した硝子体が網膜の裏側へ入り込むと、網膜が土台からベリベリと剥がれる「網膜剥離」へと進行します。以下のような変化を感じた場合は、一刻を争うサインです。
- 視界の黒い点が急激に増える:数個だったゴミのような影が、急に数十個〜数百個に増えたり、墨汁を垂らしたように広がった。
- 光視症(こうししょう)の併発:暗い部屋や目をつぶった状態でも、ピカッと稲妻のような光が走る。
- 視野の欠損:視界の端からカーテンや黒い幕が引かれたように見えなくなる。