三姉妹の中で、とりわけ週刊誌の紙面を賑わせたのが長女の石橋紙音さんに関する長女のモデルデビュー真相と子供の芸能界進出の噂でした。2010年代後半から2020年頃にかけ、複数の女性週刊誌が「石橋貴明の長女がアパレルブランドのモデルとしてデビュー間近」「芸能事務所の争奪戦が勃発」と報じたことが発端です。
この騒動の背景には、実際に紙音さんが高校・大学時代に手がけていたクリエイティブ活動がありました。芸術系大学でデザインや舞台美術を学んでいた彼女は、友人たちの制作したファッションアイテムの着用ビジュアルや、学生主導のインディペンデントな表現活動に被写体として協力していました。その洗練されたスタイルと、母親譲りの整った顔立ちが関係者の目に留まり、ネット上で「モデル活動を開始した」と拡大解釈されて拡散したのが実態です。
当時の芸能関係者の証言によると、父である石橋貴明は「本人がやりたいなら挑戦してみればいい」と寛容な姿勢を示していたのに対し、母・鈴木保奈美は「甘い世界ではない」「大学を卒業し、自分の足で自立するのが先」と猛反対したと伝えられています。鈴木自身が10代から芸能界の激流に身を置き、理不尽なバッシングやプライベートの喪失を経験してきたからこそ、親の七光りで安易に消費されるリスクを誰よりも熟知していたといえます。結果としてプロのタレントやモデルとしての専属契約を結ぶことはなく、クリエイティブ業界の裏方やデザイン領域でのキャリアを選択しました。