過激でクレイジーな作品世界とは対照的に、メディアやイベントで明かされる曽山一寿の素顔(顔写真・登壇姿)は、メガネをかけた非常に物腰柔らかで誠実な紳士そのものです。YouTubeの公式チャンネルやサイン会などの現場を取材した関係者からは、「腰が低く、ファン一人ひとりへの対応が極めて丁寧な人格者」という声が一貫して聞かれます。
その原点となる経歴を振り返ると、武蔵野美術大学短期大学部を卒業後、漫画家を志して小学館へ持ち込みを開始したという叩き上げの歩みが見えてきます。
第42回小学館新人コミック大賞(児童部門)での佳作受賞を経てプロデビューを果たした曽山一寿ですが、最初から順風満帆だったわけではありません。連載獲得前はボツ原稿の山を築き、徹底的に「子どもが本当に笑うツボとは何か」を研究し尽くした末に、あの破壊的なギャグスタイルを確立させました。狂気的な作風の裏には、極めて冷静で緻密なロジックが存在しています。