ネット上の情報では「芸能人が無数に暮らす夢の街」として語られがちな松濤ですが、取材を進めると、豪邸を手放してこの街を去っていった著名人たちの複雑な経緯も見えてきます。
代表的な例が、かつて松濤・神山町エリアの超高級低層マンションに居を構えていた俳優の反町隆史氏・松嶋菜々子氏夫妻です。過去に飼育していた大型犬をめぐる近隣トラブルと裁判報道が大きく取り沙汰され、プライバシーの保護と家族の平穏な生活環境を最優先に考えた結果、転居を決断した経緯は芸能史に深く刻まれています。
また、シンガーソングライター・俳優の福山雅治氏についても松濤居住の噂が長年囁かれてきましたが、実際には渋谷区内の別の高級ヴィンテージレジデンスで発生したコンシェルジュによる不法侵入事件などを契機に、より堅固な多重防犯システムを備えたクローズドなタワーレジデンスへと生活の拠点を移していきました。
さらに、派手な私生活で話題を呼ぶGACKT氏のように、「松濤にスタジオや拠点を構えていた」とされる著名人も、自社ビルの売却や海外(マレーシア・クアラルンプールなど)への本拠地移転を経て、国内資産を戦略的に再編するケースが目立ちます。
松濤の豪邸は維持管理費(固定資産税、都市計画税、24時間警備費、外壁や植栽の手入れ費用など)だけで年間数百万円から1,000万円以上が吹き飛びます。人気や収入の浮き沈みが激しい芸能界において、この維持コストを何十年にもわたって支払い続けられる人物はごくわずかです。華やかな噂の裏には、ステータスを維持できずにひっそりと売却されていく過酷な現実が存在しています。