本作がカルト的な支持を集める最大の理由は、細部に張り巡らされたパズルのような伏線です。ここで一度、物語の根底にある大病院占拠 ネタバレ あらすじを振り返り、未解決の重要案件を整理します。
第1弾『大病院占拠』では、神奈川県警捜査一課の武蔵三郎が、武装集団「百鬼夜行」に占拠された界星堂病院で人質救出に奔走。リーダー「青鬼」の正体は、愛する者を病院側の不法な医療隠蔽で失った大和耕一であり、事件の裏に潜む巨大な社会悪を白日の下に晒すことが目的でした。そして続く『新空港占拠』では、面を着けた集団「獣(けもの)」が新空港を占拠。真の黒幕「山猫」の正体が武蔵三郎の実姉・武蔵二葉(筒井真理子)であるという戦慄の事実が明かされました。
しかし、物語は真の決着を見ていません。視聴者に最大の衝撃を与えたのは、拘置所に収監されていたはずの菊池風磨(青鬼)の逃亡劇です。何者かの手引きによって外部へ脱出した大和は、ラストシーンで不敵な笑みを浮かべ、誰かと通信を取りながら群衆の中へと消えていきました。この「青鬼の脱獄」こそ、大病院占拠 伏線回収において最も核心となるパーツです。
さらに、作中で語られながらも遺体が発見されていない「武蔵三郎の兄・健一の失踪事件」の全貌や、警察上層部・政界の癒着構造には依然として暗雲が立ち込めています。「青鬼が脱獄したのは、私利私欲のためではなく、健一の失踪や山猫以上の巨悪を葬るための計画ではないか」という仮説がファンの間で有力視されています。武蔵三郎と青鬼が、敵対関係を超えて共闘するのか、それとも三度命を削り合う死闘を繰り広げるのか。この心理戦が第3弾の最大の見どころとなることは明白です。