SNSや競馬掲示板などで毎年繰り返される典型的な言説の中には、データ上否定される誤解が多く存在します。
誤解1:「上がり3ハロン最速馬を買えば当たる」という神話
「東京の直線は長いから上がり最速馬が勝つ」という言説は半分正しく、半分は誤りです。過去の着順を見ると、後方待機から上がり最速(33秒台前半など)をマークして追い込んできた馬が届かず、4〜5番手から上がり3位前後の脚を確実に使った先行馬が1着でゴール板を駆け抜ける事例が目立ちます。求められるのは「一瞬の切れ味」ではなく、「持続可能な末脚」です。
誤解2:「前走凡走馬はすべて消し」という短絡的判断
皐月賞で2桁着順に沈んだ馬を無条件で切り捨てるのは危険です。中山芝2000mの内回りコースと東京芝2400mでは求められる適性が全く異なります。小回りの急坂で加速できなかった大柄な馬が、東京のフラットで広いコースに替わった瞬間に大激走を果たす例は、ダービーの歴史上何度も証明されています。