ネット上の口コミやレビューサイトでは、時に「味が昔と変わったのではないか」「観光客向けに薄味になった」といったネガティブな噂が散見されます。しかし、これらの言説には明確な背景と誤解が存在します。
第一の誤解は、「スープのブレ」に関するものです。第一旭のスープは巨大な寸胴で豚骨を炊き出し続けているため、朝一番のフレッシュでクリアなスープと、夕方以降に骨の髄まで旨味が溶け出した濃厚なスープとでは、時間帯によってスープの表情が微妙に変化します。これを「味の劣化」と捉えてしまうケースがありますが、実際は時間帯ごとのスープの移ろいを楽しむことこそが老舗ラーメン店の醍醐味です。
第二の誤解は、全国各地に存在する「第一旭」と名の付く店舗との関係性です。第一旭は過去の暖簾分けやフランチャイズ展開の経緯から、関西圏や東海圏、首都圏などに複数の系列や同名店が存在しますが、京都たかばしの「本家第一旭 本店」は完全に独立した総本山であり、使用する水、醤油の火入れ、豚骨の仕込み基準において一線を画しています。他地域の系列店のイメージで本店を語ることはできません。