民間航空の二大巨頭である米ボーイング社と欧州エアバス社。両者の安全性については、航空ファンの間でも活発に議論が交わされてきました。ボーイング機とエアバス機の安全性比較を検証すると、どちらか一方のみが構造的に危険であるという事実は存在しません。
エアバスはコンピューターによる飛行制御(フライ・バイ・ワイヤ)をいち早く採用し、パイロットの誤操作を電子制限する思想を持ちます。対するボーイングはパイロットの最終判断権限を尊重する設計思想を重視してきました。737MAXの操縦特性付加システム(MCAS)トラブルや近年の品質管理問題が報じられたボーイングですが、徹底的な設計見直しと当局の監視強化を経て運用されています。B777やB787、あるいはエアバスのA320neoやA350はいずれも極めて優れた安全運航実績を積み重ねています。
また、国際的な航空安全格付け機関である「AirlineRatings」が発表する世界航空会社の安全性ランキングでは、以下のような基準で各社が厳しく監査されています。
- 過去の重大事故・死亡事故記録の有無
- 国際民間航空機関(ICAO)および各地域航空当局の安全監査パス率
- フリート(保有機体)の平均機齢と整備メンテナンス体制
- パイロットの訓練プログラムとCRM運用の水準
ランキングの常連であるカンタス航空、ニュージーランド航空、全日空(ANA)、日本航空(JAL)などは、世界でもトップクラスの安全基準を維持しており、卓越した整備体制と厳しい安全カルチャーを誇ります。どのキャリアを選ぶかも、安全な旅を担保する重要な判断材料となります。