本作の原点は、ウォルト・ディズニー・ジャパンが提供していたブラウザ用ミニゲームです。日本の「Yahoo!キッズ」をはじめとする各サイトに掲載された目的は、あくまで幼い子どもたちがプーさんと一緒に楽しく野球のバッティングを体験することでした。しかし、蓋を開けてみれば、そこには精密なフレーム単位の反応速度と動体視力を要求される過酷な野球盤が広がっていました。
プーさんのホームランダービーの難易度がなぜここまで跳ね上がったのか。その最大の要因は、後半ステージにおける投手の球速・変化量のインフレと、極端にシビアな判定仕様にあります。打球がフェンスを越えて「ホームラン」にならなければ1ポイントも加算されず、ファウルや単打、フライはすべて「凡打(アウト)」扱い。全ステージ制覇には、後半になるにつれてほぼ9割以上の驚異的な打率で柵越えを連発しなければならない仕様でした。手加減という概念を完全に排除した設計が、腕自慢の大人たちを次々と返り討ちにしていったのです。