たたら場の真実|もののけ姫のモデル島根と奥出雲製鉄の歴史を徹底解剖

たたら場の真実|もののけ姫のモデル島根と奥出雲製鉄の歴史を徹底解剖

たたら場の真実|もののけ姫のモデル島根と奥出雲製鉄の歴史を徹底解剖を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。

Q1:たたら場(鑪場)という言葉の正しい読み方と漢字表記はどう書くのですか?
A1:読み方は「たたらば」です。漢字表記では「鑪場」「踏鞴場」「鈩場」などの文字が使われます。一般的には平仮名で「たたら場」と表記されることが多く、歴史用語や公的文書では「鑪」が正字として扱われます。

Q2:『もののけ姫』のラストの後、たたら場はどうなったのですか?
A2:劇中のラストシーンで、エボシ御前は「みんなでここをいい村にしよう」と語りかけ、森の神々を殺戮する侵略的製鉄ではなく、自然を敬いながら共生する新しい村づくりを誓います。史実においても、奥出雲のたたら場は前述の通り、木炭林の植林と鉄穴流し跡地を棚田に変える循環型社会へと進化を遂げていきました。

Q3:現代でもたたら製鉄による「玉鋼」は作られているのですか?
A3:はい、現在も作られています。大正時代に近代製鉄の波に押されて一度は全滅したたたら製鉄ですが、1977年に日本美術刀剣保存協会(日刀保)が島根県奥出雲町に「日刀保たたら」を復活させました。毎年冬に村下たちによって操業が行われ、全国の刀匠が日本刀を鍛錬するために不可欠な玉鋼が唯一ここで供給され続けています。

Q4:なぜ普通の「鉄鉱石」ではなく「砂鉄」を使ったのですか?
A4:日本列島は火山活動によって形成された島国であり、良質な鉄鉱石の大規模鉱床が極めて少なかった一方、花崗岩地帯に純度の高い磁鉄鉱(砂鉄)が豊富に存在したためです。砂鉄は粒子が細かく、不純物を取り除く洗鉱(比重選鉱)が容易だったため、木炭の低い熱量でも効率よく還元製鉄を行うことができました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。