気になる「米一俵の価格相場」ですが、2024年夏に日本列島を襲った深刻な米不足と価格急騰(いわゆる令和の米騒動)以降、米をめぐる市場構造は根本から塗り替えられました。
かつて2010年代から2020年代初頭にかけては、米一俵(玄米60kg)の全国平均相対取引価格は1万2,000円〜1万5,000円前後で推移していました。店頭の白米5kgが2,000円前後で買えた時代です。しかし、近年の酷暑による一等米比率の低下、肥料・農業資材費の高止まり、さらには物流人件費の上昇が複合的に作用し、生産現場での概算金(農協が農家に前払いする価格)は歴史的な高水準へと引き上げられました。
2026年現在の米一俵(玄米60kg)の相対取引価格相場は、全銘柄平均で2万2,000円〜2万6,000円前後を推移しています。魚沼産コシヒカリなどの最高級プレミアム銘柄に至っては、一俵あたり3万円の大台を超える取引も珍しくありません。これをスーパーの店頭価格(白米5kg袋)に換算すると、1袋あたり3,500円〜4,200円前後に相当します。かつての「安価な主食」という位置づけから、生産コストを適切に転嫁した「適正価格への構造転換」が2026年現在も定着しています。