毎年8月後半になると、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトには「夏休みのポスターが終わらない」「ポスターカラーの混色で濁って真っ黒になった」といった中学生や保護者の悲鳴が殺到します。計画性のない制作は、モチベーション低下と中途半端な仕上がりを招く最大の原因です。
効率的かつ高品質に仕上げるための夏休みの宿題ポスター描き方として、入選常連の美術教室などで実践されている「5ステップ工程表」を紹介します。
1. テーマ決定と標語作成(作業目安:2時間)
自転車、ヘルメット、スマホなど、訴えたい要素を1点に絞り込み、リズムの良いスローガンを策定します。
2. エスキース(小サイズの下絵)作成(作業目安:2時間)
いきなり四つ切画用紙に向かうのは厳禁です。A4裏紙などに縦横比を合わせた小さな枠を3〜4個描き、主役の大きさや文字の配置を変えたサムネイル案を比較検討します。
3. 本用紙への下描きとマスキング(作業目安:3時間)
定規を使って文字のベースライン(グリッド)を引き、鉛筆で正確に文字を配置します。直線部分や文字の境界にマスキングテープを活用すると、後の着彩作業が劇的に楽になります。
4. 主役と背景のベタ塗り(作業目安:4〜6時間)
水の量を最小限に抑えたポスターカラーで、ムラなく均一に塗布します。薄い色から濃い色へと塗り進めるのが鉄則です。
5. 文字のレタリングと輪郭線引き(作業目安:2時間)
乾燥後、標語の文字を塗り上げ、極細の筆やポスカ等の不透明マーカーで輪郭を引き締めます。
交通安全ポスター中学生アイデアを練る際、向き・不向きの明確な判断基準が存在します。
【おすすめできるアイデア】
・「手元に迫るスマートフォン」と「暗闇から現れる自転車」の光と影の対比
・ヘルメットを正しく装着して前を見据える生徒の堂々とした表情
・ドライバーの視界(フロントガラス越し)に見える歩行者の手の合図
【慎重になるべきアイデア】
・車同士が衝突して煙を上げているクラッシュシーン(過激表現と見なされやすい)
・信号機の3色(赤・黄・青)だけを中央に置いた抽象的な構図(小学生と差別化できない)
・文字が20文字以上におよぶ説教じみた標語(ポスターの視認性を阻害する)