実際に我が子に「怜」と命名した保護者や、自身が「怜」という名前を持つ当事者の評判・口コミを調査すると、ネット上の検索サジェストとは全く異なる日常のリアリズムが見えてきます。
育児掲示板やSNSで実際に報告されている生の声を紹介します。
「息子の名前を『怜央(れお)』にしました。名付け直後、義母から『怜って冷たい印象の字じゃないの?』と渋い顔をされました。そこで『りっしんべんは心で、令は美しいという意味。人の心が分かる聡明な子になってほしいという願いを込めた』と由来を理路整然と説明したところ、非常に感銘を受けて納得してくれました。今では誰からも褒められる自慢の名前です」(30代母親・男の子の名付け)
「自身が『怜(れい)』という名前の20代女性です。子どもの頃から『かっこいい名前だね』『涼やかで綺麗な響き』と褒められることが多く、一度も不満を持ったことはありません。『怜悧な人になってね』と恩師に言われた時、自分の名前に知的な誇りを持てました。『よくない』なんて言っているのは、字を知らないネットの噂好きだけだと思います」(20代当事者女性)
一方で、命名後に後悔を口にするわずかな事例の原因は、漢字そのものではなく「親自身の軸のブレ」にあります。「画数を新字体だけで合わせていたが、親族から旧字体の凶数を指摘されて気になってしまった」「親族の反対を押し切ったものの、後からネットのネガティブな噂を検索して不安が再燃した」といった心理的動揺が後悔の主因です。