理科二類の主な進学先となる東大農学部の評判や、文系・理系双方が進学可能な東大教養学部の難易度についても、ネットの噂と現場の実態には顕著な隔たりがあります。
「農学部は底点が低く行きやすい不人気学部」と揶揄されることがありますが、これは完全な無知による誤解です。東京大学農学部は、バイオテクノロジー、応用生命科学、森林環境科学、水圏生物科学など世界トップレベルの研究室を擁しています。特に「獣医学専修」や「応用生命化学専修」の進学に必要な成績は、医学部や人気工学科に匹敵する超難関として知られています。全体として研究意欲の高い学生が集まっており、就職実績においても大手食品、化学、製薬メーカーや官公庁へのパイプは極めて強固です。
また、教養学部後期課程(学際科学科や国際日本研究コースなど)も、文理融合の最先端領域として熱狂的な人気を誇ります。少人数ゼミとハイレベルな学際研究が特徴であり、進学選択における底点ランキングでは常にトップ集団の一角を占めています。「教養学部は1・2年次と同じだから楽そう」という安易な予想は現場では一切通用しません。
自著や合格体験記で赤裸々に駒場生活を語る現役生たちの手記には、「東大に入ることよりも、進振りで希望の専攻を勝ち取ることの方が精神的に削られた」「文三から法学部を目指したが、周囲の天才たちの前で平均点が伸びず、希望外のコースへ進まざるを得なかった」という切実な告白が数多く記録されています。