きび砂糖とは?白砂糖との違いや体にいい理由・危険性の真相を解明

きび砂糖とは?白砂糖との違いや体にいい理由・危険性の真相を解明

きび砂糖とは?白砂糖との違いや体にいい理由・危険性の真相を解明について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

食の安全に関心が高い保護者の間で頻繁に議論されるのが、きび砂糖のデメリットと危険性の真相、とりわけ離乳食や赤ちゃんへのきび砂糖の影響です。「はちみつと同様に、きび砂糖にも乳児ボツリヌス菌が潜んでいるのではないか」という不安の声が育児コミュニティなどで定期的に浮上します。

結論から申し上げると、一般的な市販のきび砂糖にボツリヌス菌が含まれている可能性は極めて低く、白砂糖と同等の安全性が確保されています。日本小児科学会や製糖工業会の見解によると、ボツリヌス菌のリスクが問題視されるのは加熱処理が行われていない生ハチミツや、一部の非加熱・無精製黒糖の粗悪品に限られます。家庭用に流通しているきび砂糖は、製造工程において100℃以上の長時間の減圧濃縮・加熱殺菌工程を経ているため、芽胞形成菌の残存リスクは徹底的に排除されています。

ただし、離乳食初期〜中期(生後5〜8ヶ月頃)の乳児に対して、きび砂糖を含む甘味料全般の使用は推奨されません。これはボツリヌス菌が理由ではなく、以下の2つの科学的根拠に基づきます。

第1に、乳幼児の未熟な腎機能・消化器官への負担軽減です。第2に、極めて鋭敏な乳児期の味覚形成への配慮です。早い段階から甘味の強い調味料を与えてしまうと、素材本来の薄味を受け付けなくなる「甘味嗜好」を固定化させるリスクがあります。離乳食できび砂糖を使用する場合は、完了期(生後12〜18ヶ月以降)に風味付け程度に微量用いるのが小児栄養の定石です。

もうひとつの見逃せないデメリットは、きび砂糖のカロリーと糖質量です。白砂糖(上白糖)100gあたりのエネルギーが約384kcal、糖質99.2gであるのに対し、きび砂糖は100gあたり約396kcal、糖質約98.8gです。水分量がわずかに少ない製品では、白砂糖よりも100gあたりのカロリーがわずかに高くなる場合すらあります。「きび砂糖に変えたから痩せる」という事実は存在せず、過剰摂取は確実に内臓脂肪の蓄積と虫歯リスクの上昇を招きます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。