食後の腹痛は胃炎か?Sma症候群の診断基準と見逃せないCt数値

食後の腹痛は胃炎か?Sma症候群の診断基準と見逃せないCt数値

食後の腹痛は胃炎か?Sma症候群の診断基準と見逃せないCt数値について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

臨床現場において、消化器内科確定診断の決定打となるのが造影剤を用いた腹部造影CT検査です。特に近年の高精細なマルチスライスCTによる3D血管再構成(3D-CT)は、動脈と十二指腸の位置関係をミリ単位で立体的に把握することを可能にしました。

日本および国際的な診断基準において、極めて重視される指標が大動脈SMA間角度(Aortomesenteric angle)と大動脈SMA間距離(Aortomesenteric distance)の2点です。SMA症候群CT検査基準として用いられる客観的な数値データは、健常者の解剖学的数値と明確に乖離しています。

診断項目・計測部位SMA症候群の診断基準値健常成人の基準値・相場病態学的意義・臨床的判断大動脈SMA間角度22度未満(重症例では10度以下)45度〜60度前後角度の鋭角化により十二指腸水平部が機械的に狭窄している決定打。大動脈SMA間距離8mm以下(重症例では2〜3mm)10mm〜28mm(平均約15mm)血管間のクッション脂肪が消失し、隙間が完全に押し潰されている証拠。十二指腸・胃の形態変化水平部手前での著明な拡張と停滞均一でスムーズな管腔形態閉塞部より口側が風船のように肥大化し、食物残渣の長期停滞を示す。併用検査(上部消化管造影)バリウムの水平部での直線的途絶空腸への速やかなバリウム流出拍動性の狭窄像や、体位変換による造影剤の通過改善を確認。

CT画像上で大動脈SMA間角度が22度未満、かつ大動脈SMA間距離が8mm以下に縮小し、それによって十二指腸水平部に明らかな通過障害と口側腸管の拡張が認められた場合、SMA症候群と確定診断されます。さらに重症化すると、胃破裂や胃壊死、門脈ガス血症、重症急性膵炎といった命に関わる致命的な合併症を誘発することもあるため、数値の正確な把握は治療戦略上極めて重要です。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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