Q1:「ろうあ者」と直接本人に声をかけるのは失礼ですか?
A1:避けたほうが賢明です。「ろうあ」の「唖」の文字には歴史的・差別的なニュアンスが含まれており、不快感を覚える当事者が少なくありません。本人に呼びかける際や話題にする際は、手話を母語とする方なら「ろう者」、医学的・包括的な話題なら「耳が不自由な方」「聴覚障害をお持ちの方」と言い換えるのが最も適切で礼儀にかなった対応です。
Q2:「手話」は世界共通の言語なのですか?
A2:世界共通ではありません。手話はそれぞれの国や地域の歴史、文化の中で自然発生した独自の言語です。日本のろう者が使うのは「日本手話(JSL)」であり、アメリカでは「アメリカ手話(ASL)」、イギリスでは「イギリス手話(BSL)」が使われており、文法も単語の身振りも全く異なります。ただし、国際会議や国際スポーツ大会(デフリンピック等)では、異なる手話話者同士が対話するための「国際手話(International Sign)」が使用されます。
Q3:耳が遠い高齢者に対しては、大声で話せば通じますか?
A3:単に大声を張り上げるのは逆効果になるケースが多々あります。加齢性難聴の多くは「高音域」から聞こえにくくなるため、甲高い大声は耳障りな不快音(補充現象による苦痛)として響くだけで、言葉の識別(明瞭度)は改善しません。耳の近くで怒鳴るのではなく、「低めの落ち着いた声で、口元をしっかり見せながら、一音一音をゆっくり区切って話す」ことが最も伝わりやすいアプローチです。
Q4:手話通訳者と要約筆記者は何が違うのですか?
A4:支援の対象者と伝達媒体が異なります。手話通訳者は、音声を即座に「手話」に変換するため、手話を母語とする「ろう者」を主な対象とします。一方、要約筆記者は、話し言葉の要点をその場で「文字(手書きまたはパソコンタイピング)」として提示するため、手話が分からない「中途失聴者」や「難聴者」を主な対象としています。状況や利用者のニーズに応じて両者が使い分けられています。 (出典: ろうあ 者 と は(Yahoo!ニュース))