「医療脱毛やサロン脱毛を始めたら、かえって脇が黒ずんだ気がする」という相談が美容皮膚科のカウンセリングで頻発しています。これには明確な生理的・知覚的メカニズムが存在します。
脇脱毛後に黒ずみが悪化したと感じる理由の第1は、「毛の消失によるコントラストの変化」です。これまで毛根や太い毛に隠れていた地肌が露出することで、従来から存在していた色素沈着が白日の下に晒され、視覚的に悪化したと錯覚してしまうケースです。
第2に、施術期間中の「前日シェービングによる頻回な物理的摩擦」が挙げられます。剃り残しを気にするあまり、深剃りを繰り返すことで表皮に炎症を引き起こします。さらに、レーザーや光照射時の熱エネルギーが蓄熱され、施術後の冷却や保湿を怠ることで軽度の炎症後色素沈着を誘発してしまう事例も確認されています。
脱毛期間中は、カミソリを即刻廃棄して電気シェーバーに移行し、照射当日から1週間はヘパリン類似物質やセラミド配合の刺激の少ない保湿剤で徹底した消炎・保水を行うことが、黒ずみ悪化を防ぐ防波堤となります。