情報過多の時代において、審査落ちに苦しむ人ほどネット上の怪しい言説に惑わされ、さらなる窮地に追い込まれる構図が見受けられます。ここで一度、決定的な誤解を解きほぐしておかなければなりません。
第一の誤解は、「審査の甘いカードを短期間に何枚も申し込めば1つくらい当たる」という錯覚です。信用情報機関には、カードを申し込んだ事実そのものが申込情報として6ヶ月間記録されます。1ヶ月の間に4〜5社も連続して申し込むと、金融機関側からは「資金繰りに極度に困窮している自転車操業状態」とみなされ、自動的に「申し込みブラック」として全社から一斉に弾かれます。
第二の誤解にして最大の罠が、「審査なしで作れるクレジットカード」を謳う違法業者の存在です。貸金業法および割賦販売法上、与信審査を行わずにクレジットカードを発行することは明確に禁じられています。「誰でもブラックOK」「審査不要で即日枠付与」と宣伝するサイトは、100%の確率で無登録のヤミ金融か、個人情報を抜き取るフィッシング詐欺、あるいは法外な手数料を巻き上げる「ショッピング枠現金化業者」です。こうした甘言に一度でも乗ってしまうと、口座凍結や法外な取り立てに巻き込まれ、社会生活の再建は完全に破綻します。
カード会社が審査において最も嫌悪するのは「過去の破産」そのものよりも、「現在進行形で放置されている未払い」です。5年前に自己破産が確定して免責を得ている人と、現在まさに携帯電話の端末割賦代金数万円を3ヶ月滞納している人とでは、後者の方が審査通過率は圧倒的に低くなります。前者は法的に過去の債務が清算されていますが、後者は「今まさに契約を守っていない人物」だからです。