おしっこが出にくい原因と病気のサイン|受診目安と何科かを解説

おしっこが出にくい原因と病気のサイン|受診目安と何科かを解説

話題沸騰中の おしっこが出にくい原因と病気のサイン|受診目安と何科かを解説について、主要な情報をご紹介しています。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、排尿トラブルに関して医学的根拠の乏しい誤った対処法が横行しています。中でも極めて危険な3つの誤解を是正しなければなりません。

第一の誤解は、「トイレが近い・出にくいから水分を極力控える」という行動です。排尿を恐れて水分補給を怠ると、尿が過度に濃縮されて膀胱粘膜を激しく刺激し、頻尿や膀胱炎をかえって悪化させます。さらに、脱水状態は血栓リスクを高め、脳梗塞や心筋梗塞を誘発する引き金にもなりかねません。水分は適度に摂取し、尿量を確保した上で排出機能を診察するのが鉄則です。

第二の盲点は、一般的な風邪薬やアレルギー薬の服用による排尿障害の誘発です。ドラッグストアで購入できる総合感冒薬、鼻炎薬、咳止め、あるいは抗不安薬の多くには「抗コリン作用」を持つ成分(第一世代抗ヒスタミン薬など)が含まれています。抗コリン作用は副交感神経の働きをブロックするため、アレルギー症状を抑える反面、膀胱の排尿筋を弛緩させ、尿道括約筋を収縮させる副作用を持ちます。前立腺肥大症を抱えている男性がこれらの市販薬を服用すると、数時間後に膀胱が完全にロックされ、尿閉症状を発症して救急搬送されるケースが毎年多発しています。

第三の誤解は、「ノコギリヤシや市販漢方薬を飲めば病院へ行かずに治る」という過信です。一部の健康食品や漢方薬(八味地黄丸や牛車腎気丸など)には軽度の自律神経調整や血流改善の作用が認められるものもありますが、物理的に尿道を塞いでいる前立腺の組織を縮小させたり、重篤な細菌感染を根絶したりする力はありません。根本的な原因診断を経ずに自己判断で民間療法に依存することは、病巣の進行を許す時間稼ぎにしかならないのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。