出来立ての熱気を直感的に伝える最高の要素が「湯気」だ。しかし、肉眼でははっきりと見えている湯気が、スマホの画面上では完全に消えてしまう現象に頭を抱える人は多い。湯気をくっきりと浮かび上がらせるには、光と露出を操るプロ直伝の裏技がある。
ラーメンの湯気を撮る裏技の核心は、「湯気の背景に暗いトーンを配置すること」だ。湯気は半透明の白色であるため、白い壁や明るい厨房を背景にすると光に溶けて同化してしまう。店内を見渡し、木目の濃いカウンター壁面や黒いトーション、あるいは暗がりを背負うアングルを見つけ出すことが最初のステップとなる。
その上で必須となるのが、カメラの露出補正(EV値)を意図的に「-0.3から-0.7程度アンダーに調整する」操作だ。スマホ画面上で被写体を長押し、あるいはタップして表示される太陽マークをわずかに下にスライドさせるだけで、全体の白飛びが抑えられ、逆光に照らされた微細な湯気の粒子が鮮やかなコントラストを伴って浮かび上がってくる。