事件から約半年後の1989年12月31日夜10時、テレビ各局が『NHK紅白歌合戦』などを放送する裏で、前代未聞の緊急記者会見が開かれました。新高輪プリンスホテルに設営された会見場には、通常は婚約発表などでしか使われない「金屏風」が設置されており、会場に集まった報道陣は結婚発表を予感しました。
しかし、金屏風の前に現れた中森明菜は髪を短く切り、涙を浮かべながら自身の行動を謝罪。遅れて会場に入ってきた近藤真彦の隣で、ひたすら関係者やファンへの申し訳なさを語る異例の展開となりました。
記者から「婚約の予定は?」と問われた近藤真彦が「そういうことは一切ありません」と即座に否定した場面は、芸能史上に残る冷酷なシーンとして語り継がれています。この会見の裏には、当時ジャニーズ事務所の副社長であったメリー喜多川氏の周到な演出と思惑が働いていたとされ、事件による近藤真彦のイメージ失墜を回避し、中森明菜の個人事務所独立を促すための場であったことが後の取材で判明しています。