スポーツ界の経済規模を測る上で、MLBのサラリー事情は常に注目の的です。MLB選手年俸ランキングの頂点に君臨し続けるのは、10年総額7億ドル(当時のレートで約1,015億円)という前代未聞のディールを締結した大谷翔平選手です。その大半を後払い(ディファード)とする異例の契約構造は、現在も米球界のファイナンス戦略における最大の研究対象となっています。
しかし、華々しいメガ契約の裏には凄まじい実態が潜んでいます。MLB選手会公式発表の労使協定データによると、MLBの最低保証年俸は約74万〜76万ドル(約1億1,000万円前後)に設定されている一方、トッププレイヤーは単年で4,000万ドル(約60億円)以上を稼ぎ出します。このトップ層と若手・マイナー上がりの選手の間にあるメジャーリーガー年俸格差は年々広がりを見せており、球団経営と戦力均衡のバランスをめぐる議論は絶えません。
日本人選手の契約規模においても、山本由伸投手の12年総額3億2,500万ドルなど、投手史上最高額クラスの契約金が投じられており、日米の市場価値基準の違いを如実に物語っています。