ライラックはモクセイ科ハシドイ属に属する落葉樹で、原産地はバルカン半島から東欧にかけての冷涼な山岳地帯です。そのため、基本的には冷涼で湿度の低い気候を極めて好みます。国内では札幌市の「市の木」に指定されており、北海道では街路樹や庭木として当たり前に見られます。
ライラックの開花時期と見頃は、地域によって約1ヶ月以上の開きがあります。
- 関東以西の暖地:4月中旬〜5月上旬(ゴールデンウィーク前後が見頃)
- 東北・中部高冷地:5月上旬〜5月下旬
- 北海道:5月中旬〜6月上旬(「さっぽろライラックまつり」の開催時期に合致)
庭木として流通している主なライラックの種類一覧としては、以下の系統が代表的です。
- 普通ライラック(フレンチライラック系):「マダム・レモネイ」(八重咲き白花の代表格)、「マダム・フローレント・ステップマン」(大輪純白の一重咲き)など。花房が大きく豪華ですが、夏の猛暑にはやや弱い傾向があります。
- 姫ライラック(小型種 / Syringa microphylla など):「ミス・キム」「パリビン」など。樹高が1.5〜2メートル程度に収まり、暖地での耐暑性に優れているため、本州以南の一般住宅の庭や鉢植えで爆発的な支持を得ています。白花品種の「スノー・プリンセス」などが知られます。
- ハシドイ(日本原産種 / Syringa reticulata):初夏にクリームホワイトの細かな花を咲かせる大型の野生種。耐寒性・耐暑性ともに高いタフな樹木です。