都会近郊でありながら、本格的な大自然にダイレクトに触れられる点も芦屋川駅の大きな魅力です。駅北口を出て川沿いを北上すると、六甲山系を代表する人気トレイル「ロックガーデン」へのアプローチが始まります。
高座の滝を経て荒々しい花崗岩の岩場を登るハイキングコースは、初心者から本格派登山愛好家まで幅広く親しまれており、尾根沿いの「風吹岩」からは大阪湾から神戸港までを一望する大パノラマが広がります。休日の朝、駅前で焼きたてのパンを調達し、そのまま六甲山ハイキングへと繰り出すライフスタイルは、芦屋川在住者ならではの贅沢な休日の過ごし方です。
そして春、街がもっとも華やぐのが芦屋川の桜並木です。例年3月下旬から4月上旬にかけての見頃には、川の両岸に咲き誇るソメイヨシノが淡いピンクのトンネルを形成します。期間中に開催される「芦屋さくらまつり」では、ステージイベントや市民による出店が行われ、多くの花見客で賑わいます。過度な商業化を排し、地域住民が穏やかに桜の美しさを分かち合う姿に、街の成熟したコミュニティのあり方が表れています。