『天才てれびくん』を語る上で、音楽企画「MTK(ミュージックてれびくん)」と豪華声優陣によるナレーション・キャラクターボイスの存在を外すことはできません。1998年度からスタートしたMTKは、プロの作詞・作曲家が手がけた本格的なJ-POPや洋楽カバーを戦士たちが自ら歌い上げるものであり、当時の小学生から高校生までを熱狂させました。
歴代人気ランキングの上位常連曲には、今なお色褪せない名曲が並びます。
- 『恋のギロチン』(歌:山元竜一、熊木翔):思春期の切ない恋心をロックサウンドに乗せた伝説的一曲
- 『8cmのピンヒール』(歌:ダーブロウ有紗):背伸びしたい少女の心情を大人びたメロディで描いた名作
- 『タカラモノ』(歌:こんどん、てれび戦士2006):卒業シーズンを象徴するアンセムとして語り継がれるバラード
- 『冬のアゲハ』(歌:モンキークイーン:ジャスミン・アレン、佐久間信子、モニーク・ローズ):圧倒的な歌唱力で当時の視聴者を驚愕させた本格派R&Bナンバー
SNSやネットコミュニティでは、「イントロを聴くだけで当時の夕方の情景が蘇る」「大人になって歌詞の深さに気づいて泣いた」といった声が絶えず投稿されています。当時の音源やDVDはプレミア価格で取引されるケースも珍しくありません。
さらに、番組の独自の世界観を補強したのが歴代声優・ナレーションの豪華さです。CGキャラクター「玉三郎」や「ブッチョ部長」、物語パートのナレーションには、玄田哲章、山寺宏一、高木渉、千葉繁、若本規夫といった日本声優界の重鎮たちが名を連ねていました。プロフェッショナルの声が番組全体に重厚感と緊張感を与え、単なる子ども向けバラエティにとどまらないエンターテインメントとしての完成度を担保していたのです。