トロピカルフルーツの代表格であるグァバ(和名:バンジロウ)は、古くから熱帯地域で「果実の王様」として親しまれてきました。その果肉を絞ったジュースが健康飲料として再評価されている背景には、他の果実類を圧倒するビタミンCの含有密度と、多彩なフィトケミカル(植物由来の機能性成分)の存在があります。
文部科学省の日本食品標準成分データや各種食品分析機関の報告によると、グァバ可食部100g中には約220mgのビタミンCが含まれており、これは一般的なレモン果汁(約50mg/100g)の4倍以上、温州みかんの約6倍に相当する数値です。ジュースへの加工工程を経ても高い残存率を誇り、コップ1杯(約200ml)を飲むだけで、厚生労働省が推奨する成人1日のビタミンC推奨量(100mg)を余裕をもってクリアできます。
さらに注目すべきは、果肉の色によって異なる抗酸化物質のプロファイルです。日本国内の店頭で主流となっている「ピンクグァバ」には、トマトに多く含まれることで知られるリコピンやβカロテンが豊富に溶け込んでいます。これらは体内で発生する過剰な活性酸素を無害化する強力な抗酸化作用を持ち、紫外線によるメラニン色素の沈着抑制や、肌の弾力を司るコラーゲン合成の促進といったグァバジュースの美容効果を力強くバックアップします。
加えて、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出してむくみや血圧の上昇を抑えるカリウム(可食部100gあたり約290mg)、腸内細菌のエサとなって便通を促す水溶性・不溶性の食物繊維、細胞の酸化を防ぐビタミンEなどが複合的に作用。単一のビタミンサプリメントでは得られない、ホールフード由来の栄養相乗効果こそが、本飲料の決定的な強みです。