「つぶらな瞳」という言葉が持つイメージの定着を語るうえで、近年のポップカルチャー現象も見逃せません。その象徴が、カプセルトイ発信で社会現象となったエール社のキャラクターシリーズ「つぶらな瞳の水族館」です。
水族館の生き物たちをデフォルメし、黒い小さな丸い瞳をあしらったこのぬいぐるみシリーズは、Z世代を中心に爆発的なヒットを記録しました。シリーズ累計では「つぶらな瞳のお弁当箱」「つぶらな瞳の動物園」など多彩な展開を見せ、クレーンゲームの景品やグッズ展開へと拡大しています。
このブームが証明しているのは、日本人が「小さく点のように配置された丸い目」や「点描のような純朴な瞳」に対して抱く、強烈な愛着と癒やしの感情です。古典的な「円ら」の定義である丸い形状が、現代のミニマリズム的なデザインと融合し、新たなキャラクターカルチャーとして定着した好例といえます。