グッピーの魅力は血統の深さにある。しかし、近年話題を集める個体群は、従来の国産グッピーや一般的な輸入グッピーのイメージを鮮やかに裏切ってみせた。
尾ビレの広がり、背ビレの立ち上がり、そして光の当たり方で変化する構造色。遺伝学的なアプローチに基づいた徹底的な淘汰と固定化が行われており、個体ごとのバラつきが極めて少ない。かつては「買ってみるまで発色が分からない」と言われた輸入個体の弱点を完全に克服した点が、現代のアクアリストから絶賛される最大の理由だ。
特に人気を集めているのが、プラチナ系の金属光沢とコバルトブルーが複雑に交差する系統である。水中で一瞬キラリと光を跳ね返す瞬間、水槽全体が一層の深みを持つ。ブリーダーたちの長年の情熱と科学的裏付けが結実した姿と言えるだろう。