真相を紐解くと、「オタク全般を嫌悪している」と言い切るキャストは極めて稀だ。物議を醸す発言の多くは、文脈を無視した悪意ある切り取りや、一部の過激なファンによるプライベート侵害に対する抗議がすり替わったものに過ぎない。
例えば、ロックバンドのボーカルとしても活躍する谷山紀章のように、自らのラジオ番組でリスナーに対して飾らない本音をぶつけるタイプは少なくない。過度な偶像化やマナー違反に対して厳しく言及する姿勢は、作品やキャラクターを誠実に届けるためのプロフェッショナルな線引きである。長年、コアな支持者に支えられてきた深夜アニメのカルチャーだが、ファンの距離感が近すぎるがあまり、時に演者個人の生活や尊厳を脅かす事態にまで発展してしまう。