まず前提として理解しておかなければならないのは、ジャパンケネルクラブ(JKC)や国際畜犬連盟(FCI)において「ティーカッププードル」という独立した犬種は存在しないという事実です。血統証明書上はすべて「トイプードル」として登録され、ティーカッププードルとは生体販売ビジネスの中で便宜上用いられている「超小型トイプードルの通称」に過ぎません。
一般的に市場で呼ばれるティーカッププードルの基準は、成犬時の体高が20cm以下、体重が1.5〜2.0kg未満とされています。しかし、ブリーダーが子犬期に「将来ティーカップサイズ確定」と太鼓判を押して販売した場合でも、生後6ヶ月以降の急成長期を経て2.5kg〜3kg超の「タイニープードル」や標準的な「トイプードル」サイズへと育つ事例は日常茶飯事です。
子犬の成長予測は、両親や祖父母の遺伝的背景に大きく左右されます。生後2〜3ヶ月時点の体重が500g前後であっても、先祖返りによって骨格がしっかり形成されることは生物学的に極めて自然な現象です。「絶対に小さいままでいてほしい」という外見上のサイズのみに執着して迎えると、成長に伴う体格変化を受け入れられず、深刻な飼育ミスマッチへと直結します。