サブレとクッキーの決定的な違いとは?配合比や食感の秘密を徹底解明

サブレとクッキーの決定的な違いとは?配合比や食感の秘密を徹底解明

サブレとクッキーの決定的な違いとは?配合比や食感の秘密を徹底解明に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

サブレの歴史は17世紀のフランスに遡ります。有力な説の一つとして、フランス北西部の町サブレ=シュル=サルト(Sablé-sur-Sarthe)の領主夫人であったサブレ侯爵夫人が、1670年にコンデ公の館へ手作りの丸く平らな焼き菓子を持参したことが始まりと伝えられています。

当時のフランス貴族の間で「口の中で軽やかにほどける洗練された菓子」として評判を呼び、後に名門パティシエたちが技法を体系化していきました。

このフランス伝統菓子を日本人の味覚に定着させた立役者が、神奈川県鎌倉市の老舗・豊島屋が誇る「鳩サブレー」です。

豊島屋の創業期(明治30年頃)、初代店主の久保田久次郎氏が横浜の異人館を訪れた際、外国人から手渡されたビスケットの濃厚なバター風味に衝撃を受けたという記録が残されています。久次郎氏は幾度もの試作を重ね、当時まだ日本では入手困難だった純度の高いバターを大量に使用することで、本場フランスのサブレに匹敵する口溶けを再現することに成功しました。

商品名をクッキーではなく「サブレ」とした背景には、フランス語の響きに対する憧憬と、従来の固いビスケットとは一線を画す「サクサク・ホロホロの新しい食体験」を日本に届けたいという職人の強い信念がありました。

また、フランス・ブルターニュ地方発祥の「ガレット(ガレット・ブルトンヌ)」とサブレの違いについても触れておく必要があります。広義においてガレット・ブルトンヌはサブレの仲間ですが、酪農地帯特有の「ゲランドの塩」と濃厚な発酵有塩バターを用い、厚みを持たせてセルクル(円形枠)の中でじっくり焼き上げることで、外側はザクッと力強く、中はホロリとした重厚な食感に仕上げる点に明確な個性があります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。