ヴィンテージミリタリーの双璧として比較されるのが、米軍のM-51 フィッシュテールパーカーである。映画『タクシードライバー (Taxi Driver)』に象徴されるアメリカ軍のアウターが野性味やストリートのカウンターカルチャーを体現しているのに対し、M-64は驚くほどドレッシーだ。
決定的な違いは袖の仕立てとラグランスリーブの採用にある。肩回りのラインが美しく滑らかに落ちるため、着用時のシルエットが無駄に膨らまない。また、M-51特有の裾の後ろが割れた「フィッシュテール」形状に対し、M-64はストレートに近いスクエアカットを採用。これにより、スーツやジャケットの上から羽織っても腰回りがすっきりと収まり、エレガントな印象を与える。