加藤和也氏の経歴を語る上で欠かせないのが、複雑かつ濃密な家族関係です。実父は美空ひばりさんの実弟である歌手・俳優のかとう哲也氏。幼少期から叔母であるひばりさんに我が子同然に可愛がられて育ち、1977年、7歳のときに正式にひばりさんの養子となりました。
母となったひばりさんの愛情は凄まじく、多忙なステージの合間を縫ってPTA行事に参加したり、手作り弁当を持たせたりと、惜しみない母性を注がれました。しかし、1989年に美空ひばりさんが52歳の若さで逝去すると、当時わずか18歳だった加藤和也氏が突如として「ひばり利権」を背負う立場となります。社会経験が乏しい若さで芸能界や興行界の荒波に放り出されたことが、後の波乱の引き金となりました。