2008年の再結成以降、hideのパートをサポートし、2009年5月に第6の正式メンバーとして加入したのがSUGIZOです。当時、既にLUNA SEAのギタリストとして不動の地位を築いていた彼が、なぜ激動のX JAPANに飛び込む決断を下したのでしょうか。
その背景には、hideへの深い敬愛と飲み仲間としての友情がありました。hideが生前、弟のように可愛がっていたのがSUGIZOであり、2人は音楽的にも私的にも強い絆で結ばれていました。YOSHIKIから「hideのパートを弾いてほしい」と直訴されたSUGIZOは、当初「hideさんの代わりなど誰にも務まらない」と加入要請を固辞し続けました。
しかし、最終的に彼を動かしたのは「hideさんが愛したX JAPANを終わらせてはいけない」という使命感でした。SUGIZOは加入にあたり、次のようなスタンスを一貫して取り続けました。
- ステージ上のポジショニング:自身はあくまで「hideの隣にいる存在」であり、ライブ中もhideの映像やギタートラックと完全にシンクロさせて演奏する。
- 独自の音楽的貢献:hideのフレーズを忠実に再現する一方で、自らのバイオリン演奏を楽曲に融合させ、新たな音楽的立体感を注入する。
- メンバー間のバランサー:激しい気性を持つオリジナルメンバーたちを尊重し、裏方としてスケジュールやリハーサルの調整に奔走する。
批判を覚悟でファンの前に立ち続けたSUGIZOの誠実なプレイは、次第に懐疑的だったオールドファンをも完全に納得させました。現在もSUGIZOは「hideさんの席をずっと預かっている」と公言しており、彼がいなければ2010年代の世界ツアーや数々の伝説的ステージは実現し得なかったと言えます。