現代のデジタル空間における香淳皇后 トイレットペーパー ネットの反応を定点観測すると、世代によって評価が二極化している現象が確認できます。
SNSやネット掲示板を分析すると、若い世代を中心とする一部のユーザーからは「皇室なのにそこまで切り詰めるのは異常ではないか」「職員や女官に対するプレッシャーがきつそう」「一種の執着や行き過ぎたケチに思える」といった困惑交じりの声が上がっています。使い捨てが当たり前となった消費社会で育った世代にとって、ロールの端切れまで集めさせる姿勢は「極端な貧乏性」と映ってしまう側面があるのは否めません。
しかし一方で、昭和の歴史を深く知る世代や皇室研究者からは、まったく正反対の敬意が寄せられています。「敗戦直後、焼け野原となった東京で国民が飢えと物資不足に苦しんでいた姿を直接目撃された両陛下だからこそ、自分たちだけ贅沢をすることは精神的に許されなかったのではないか」「これぞ真のノブレス・オブリージュ(高貴な身分に伴う道徳的義務)である」という擁護・賞賛の意見が根強く存在します。
当時の報道各社のアーカイブ資料を振り返っても、戦後の巡幸で全国を巡り、炭鉱街や被災地でボロボロの衣服を着た国民と言葉を交わされた昭和天皇と香淳皇后にとって、モノを粗末に扱う行為は国民への裏切りに等しい重みを持っていたことが推察されます。