空を見上げながら「今日の花火は上がるのか」と不安を抱く読者がまず注視すべきなのは、各運営組織が公表する公式発表中止延期の真相と、その判断基準です。花火大会における「雨天決行」という言葉は、文字通りどんな雨でも打ち上げるという意味ではありません。
花火の打ち上げにおいて最大の脅威となるのは、雨量そのものよりも「上空の強風」と「雷サージ(落雷リスク)」です。煙火消費保安手帳の規程および消防法に基づく保安距離基準では、地上風速が秒速10メートル以上に達した場合、あるいは積乱雲接近に伴う落雷警報が発令された場合、観客の安全確保を最優先として即座に中止または中断が義務付けられています。傘をさす程度の小雨であれば火薬に防水措置が施されているため問題なく打ち上げられますが、雲底高度が極端に低い場合は、花火が雲の中に突入して破裂音しか聞こえない「失点現象」が起きるため、運営側が苦渋の判断を下すケースもあります。
直近の公式ステータスを確認する場合、SNS上の個人投稿に惑わされるのは危険です。必ず各自治体の観光課、警察の交通管制情報、そして各実行委員会が開設する「兵庫県花火大会今日中止情報」の特設ページを確認してください。多くの大会では当日の午前10時、正午、最終判断として午後3時の3段階で可否判定が下されます。