弊誌取材班が現地へ急行したところ、河川敷にはバーベキューの道具や残された荷物が整然と並び、事故当時の混乱を物語っていた。目撃した地元の飲食店店主は、「急に水のかさが数センチ上がり、渦を巻くような流れができていた。泳ぐのに慣れている若者でも抗えないスピードだった」と証言する。
秋川渓谷は都心からのアクセスが良く、初心者にも人気が高い。しかし、川底の形状は一定ではなく、突然水深が2メートル以上跳ね上がる「水中の崖」が各所に潜んでいる。表面上の静けさとは裏腹に、川底には強力な吸い込み流(アンダーカレント)が発生しており、足がつかなくなった瞬間にパニックへ陥るケースが後を絶たない。