彼女のキャリアの原点を辿ると、テレビ東京の深夜ドラマ枠で魅せたエッジの効いた演技に行き着く。限られた予算とスケジュールのなかで尖った企画に挑み続けてきた当時の経験が、彼女の演技者としての骨格を作り上げたと言っても過言ではない。実験的な演出にも即座に適応するフレキシビリティは、この時期に培われたものだ。
その後、舞台は一気に拡大し、日本映画の最前線で主演・助演を問わず圧倒的な存在感を示すようになった。大作映画の重厚な映像美の中でも決して埋もれることのない凛とした佇まいは、数々の名監督たちを魅了。作品のスケールが大きくなっても失われないリアリティこそが、彼女の最大の強みとなっている。