女性自衛官に対する世間のイメージ変遷には、ポップカルチャーやテレビメディアの影響も無視できない。かつてTBS系で放送された『空飛ぶ広報室』は、広報を軸に自衛隊の日常と人間ドラマを描き出し、組織に対する親しみやすさを醸成する契機となった。その後、フジテレビ系列で制作された『テッパチ!』など、陸上自衛隊を舞台にしたテレビドラマでは、女性隊員が過酷な訓練に挑む姿や、男性隊員と対当に渡り合うリアリティが描かれ、若年層の関心を集めた。
さらに近年では、Netflixをはじめとするグローバル動画配信サービスにおいて、脚色のないドキュメンタリーや社会的な課題に切り込んだ社会派ドラマが数多く配信されている。これらの作品は、単なるPR活動の域を超え、女性隊員が直面する苦悩や家族との葛藤、組織内の構造的課題を重厚に描き出す。視聴者はメディアを通じて、現代の自衛隊が抱えるリアルな実情を多角的に理解するようになった。