村田さんを語る上で外せないのが、その驚異的な生存力です。初登場となった「那田蜘蛛山編」では、下弦の伍・累の母が操る蜘蛛の糸に捕まり、仲間たちが次々と操り人形にされて命を落とす中、村田さんは自身の刀で糸を斬り続け、たった一人で耐え凌いでいました。さらに姉蜘蛛の溶解液を放つ繭に閉じ込められ、服を溶かされて全裸になりながらも、胡蝶しのぶの救出によって奇跡的に一命を取り留めています。
この場面だけでも一般的なバトル漫画であれば完全に「退場枠」のシチュエーションでした。しかし、村田さんの真骨頂はここから始まります。無限城での最終決戦、そして夜明け前の鬼舞辻無惨戦という、柱ですら次々と殉職していく地獄絵図の戦場に一般隊士として身を投じながら、最後まで生き残りを果たしました。
彼が死亡フラグをことごとく回避できた背景には、単なる「運の良さ」だけでなく、自分の限界を見極める危機管理能力と、パニックに陥らず最善の行動を選択し続けるメンタルの強さがあります。強大すぎる敵に対して無謀に特攻するのではなく、炭治郎の手当や味方の援護など、戦況を冷静に見て「今自分が果たすべき役割」に徹したことが、過酷な戦場での生還につながりました。