2016年5月、ライブイベントに出演予定だった冨田真由さんは、会場前で待ち伏せていた男に突然襲撃された。SNS上で一方的な執着を見せていた男は、プレゼントの返送やSNSのブロックに憤慨し、身勝手な逆恨みから刃物を手に取った。警察への事前相談があったにもかかわらず悲劇を防げなかった点について、当時の初期対応に対する激しい批判が巻き起こった。
一瞬にして失われた平穏な日常。一命をとりとめたものの、搬送時は心肺停止に近い重体であり、意識が回復するまでには長い時間を要した。事件の残虐性と背景にあったSNS上の過激なつきまとい行動は、当時の日本社会におけるストーカー対策の盲点を鮮明に浮き彫りにした。