1958年に竣工した333メートルの赤と白のタワー。設計を手掛けたのは「耐震構造の父」と称される建築家・内藤多仲だ。エッフェル塔を超える高さを目指し、戦後の復興期に突如現れたその姿は、日本国民に絶大な希望を与えた。施設の運営を担う株式会社TOKYO TOWERは、電波塔としての役割を超え、常に時代の観光ニーズに寄り添ったリニューアルを重ねている。
スクリーンの中でもこの塔は不滅だ。怪獣映画の金字塔『ゴジラ』シリーズでは幾度となく倒され、破壊の美学を彩る舞台となった。また映画『ALWAYS 三丁目の夕日』では、建設途中のタワーが集落の人々の夢や哀愁の象徴として描かれ、人々の涙を誘った。昭和から令和へと時が流れても、赤い鉄骨の温もりは人々の心にノスタルジーを喚起し続けている。