近年、東アジア情勢は安全保障環境の激変に伴い、歴史的なターニングポイントを迎えている。そうした国際政治の荒波のなかで、創価学会が果たしてきた役割は多角的な分析の対象となってきた。
1970年代以降、池田大作氏は中国との国交正常化提言をはじめ、東西冷戦下のソ連やアメリカを歴訪するなど独自の民衆外交を展開。そのなかで朝鮮半島の安定と平和は、彼にとって常にもっとも優先されるべき課題の一つであり続けた。公式な外交ルートが途絶えがちだった時代にあっても、民間レベルの文化・教育交流を通じたパイプ構築が模索されていたのである。