デジタルネイティブであるZ世代、そしてそれに続くα世代の若者たちは、完成されすぎた広告プロモーションを嫌う傾向が強い。彼らが求めるのは「生っぽさ」であり、作り込まれていないリアルな空気感だ。このブランドのルックブックやSNSプロモーションは、常にその感覚の先を走っている。
ソウルや東京の街角で、ごく普通のモデルがごく自然に佇む写真。そこにはハイブランドのような浮世離れしたゴージャスさはない。だが、日常の延長線上にある洗練、すなわち「自分たちもこうありたい」と思わせる等身大のリアリティが凝縮されている。言葉に頼らず、ヴィジュアルの質感だけで若者の直感に訴えかける手法は、国境を容易に飛び越えていく。